「~できますか?」は「Can you ~?」とは限らない
英会話を勉強するにつれて、だんだんと外国人の友達が増えていくこともあるかと思います。
外国人の友達と異文化交流をすることはとても楽しいものですが、相手が日本語に興味を持ってくれていたら、非常にうれしいものです。
そんな時、「日本語は話せますか?」と相手に尋ねたい時、「Can you speak Japanese?」と聞いてしまうと・・・・
・・・こんな感じで失礼にあたることもあります。
実は、Canは「能力」を表すため、「Can you speak Japanese?」と言うと、「あなたは日本語を話せるだけの能力があるの?」という意味に解釈されることがあるため、相手をやや小ばかにした印象を与える危険があります。
つまり、canは主に、能力があって「~できる」という意味を表すのです。
「~できますか?」は「~しますか?」と置き換えてみよう
このケースの場合、相手の能力的な点を尋ねたいわけではありませんから、「Can you ~?」を使うのは変です。この場合は、「~できますか?」ではなく、「~しますか?」と置き換えてみると、答えが見えてきます。
「Do you speak Japanese?」
シンプルですが、こちらが正解です。
「Do you ~?」は習慣があるかないかを尋ねる表現
ここで、以下の二つの表現の違いを考えてみましょう。
1. I can’t play tennis.
2. I don’t play tennis.
I can’t play tennis.は能力がなくてテニスができない場合と、医者に止められているなど健康上の理由で「テニスができない、してはいけない」の二通りの解釈が可能です。
上記のどちらの意味になるかは、前後の文脈から、その都度判断していくことになります。
ちなみに、2番目の表現だと、「テニスをする習慣がありません」という意味になります。
例えば、「I can play tennis,but now I don’t.(テニスはできるけど、今はやらないよ」という表現もあり得ます。
また、「お酒は飲めますか?」と聞きたい時に、「Do you drink?」と聞くのは、「お酒を飲む習慣がありますか?」と、まさに「習慣」について尋ねているのです。
これを、「Can you drink?」と尋ねると、「(未成年か成人か判断がつかない相手に対して)お酒は飲めるの?」と聞いているケース、「(健康を害していて、今まで医者から飲酒を止められていた相手に対して)お酒飲めるの?」と尋ねるケースが考えられます。
「Do」と「Can」の違いをきちんと理解して、ご愛のないコミュニケーションを心がけましょう。
・「Can you ~?」だと「能力の有無」を問う意味になる
・相手に習慣を尋ねるときには「Do you ~?」と覚えよう
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