児童に英語教育は必要か?

そもそも幼少期に英語教育を受けた人は少ない

最近、幼稚園・小学校に通う児童に対して早期に英語教育を始めるべきだという意見が増えてきています。実際、公教育の場でも、外人講師を招いて英会話のレッスンを取り入れてきており、昔ながらの読み書き以上にコミュニケーションを重視する傾向にあるようです。私立であれば、なおさらです。

言語の習得という観点でいえば、早期に外国語になれた方が有利であることは間違いないと思います。ただ、最近の論調を見て疑問に思うのは、「そもそも、この話題を語っている人で、幼少時に英語教育を体験した人はほとんどいないのではないか?」ということです。

「児童の英語教育」と聞いて帰国子女を連想する方が多いと思いますが、これらは切り離して考える必要があります。なぜなら、帰国子女のみなさんは「周囲の人間の大半が英語のネイティヴスピーカーである」という特殊な環境で育ってきた方々だからです。日本の普通の小中学生が、そのような状況に身を置くことは、ほぼ不可能です。

児童の英語教育で想定される授業は「普通の国語や算数と同じように30人~40人規模の教室で教師は一人」でしょう。おそらく、そのくらいが限界なのではないかと思います。そのような英会話の授業が児童にとってどれほどのメリットがあるのかを考えるべきです。

幼児期に英語教育を受けてみた感想

実は、私は小学校1年~小学校6年まで旺文社のLL英語教室に通っていました(旺文社LL英語教室は、「ステップワールド英語スクール」へ名称が変わりました)。まさに児童への英語教育の先駆けを行っていたわけですが(笑)、大人になった今、どれほどの効果があったのか、振り返ってみると以下のような感じです。

・発音面での問題を指摘されたことは一度もない。

・リスニングは苦手(これは人によって差がある)。

・英文法は中学校に入ってから理解した。幼少時は「なぜHeやSheが主語になると動詞に「s」を付けるのか」など理解できなかった。

・受験英語という観点では、ずっと得意科目であったことは間違いない。

・幼少時に英語は話していたはずだか、大人になって英会話教室に通っても、なかなか口から英語が出てこなかった。

・・・ということで、役に立たなかったということはないです。少なくとも、英語に苦手意識がなかったという点では、ほかの児童よりも恵まれていたことは間違いありません。ですが、そんな私でも大人になって英会話を習得するのには非常に苦労しました。

いくら小さいころから英会話を学習しても、その後の継続的な努力が必要であることは言うまでもないことです。ただ、金銭的に余裕があるご家庭では、お子様が楽しく英語を学習できる環境を整えてあげるという意味で、やってみる価値はあるというのが私の考えです。

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