仕事上、お世話になった相手にお礼を言う場面は良くありますね。
その時、私たちは、日本語でこのように言います。
「この度は本当にありがとうございました」
この表現をそのまま英語に訳すと、こうなります。
This time, we appreciate your help.
しかし、これはネイティヴスピーカーには、まったく違って受け取られてしまうのです。
これだと喧嘩を売っているのと変わらないですよね(笑)。
日本語でいう「この度」とか「今回」をそのままThis timeと訳してしまうと、ネイティヴはちょっと違和感を覚えます。
というのは、this timeとは、「前回とは違って」という意味を暗に含んでいる表現だからです。
例えば、You did a good job this time.というと、
「前回は、全然だめだったけど、今回はよくやったね」という意味になってしまうのです。
ですから、この場合は、「この度」とか「今回」というフレーズは無理に訳す必要はありません。
全体の文意で、相手に感謝が伝わるような表現を使えばよいのです。
今回の場合は、以下のようなフレーズで良いでしょう。
Thank you for all your help.
(色々とどうもありがとうございます)
※フレンドリーな表現ですが、どの場面でも使えます。
We appreciate your help.
(ご助力に感謝します)
※少し社交的で冷静な表現です。
このように、日本語で言いたいことを英語で伝えると言った場合でも、いわゆる逐語訳をする必要はありません。
日本人は、義務教育からの影響で、常に逐語訳が第一と考えてしまう傾向がありますが、実際の英会話では、逐語訳をしてしまうと全く異なったニュアンスで伝わってしまうことがありますので気をつけましょう。
・this timeを入れてしまうと逆に失礼な表現になります
・逐語訳が必ずしも正解とは限りません。
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