評価が高い英語教材の中には、速聴を取り入れているものがあります。
今現在、最も有名な教材をあげるとしたら、「スーパーエルマー」でしょうか。速聴というのは、音声を2倍~3倍のスピードにして聴き、その後にナチュラルスピードの音声を聴くという方法です。
例えば、時速100kmで高速道路で車を運転していると、脳がその速さになれてしまい、高速を出て一般道に戻ったとき、40kmのスピードを「遅い」と感じるようになります。これは、時速100kmのスピードに脳が慣れてしまい、自然と自分の中でも情報処理能力が上がっているからです。
速聴はその原理をリスニングに応用したものです。私も実体験として、速聴の効果を肌で感じた人間の一人です。
速聴で勉強するとリスニング能力が向上する
「スーパーエルマー」の公式サイトにサンプル教材がありますので、こちらを試してみて下さい。
どうでしょう?2倍速の音声を聞いた後に、通常のスピードで聴くと、「なんかゆっくりとしゃべってるなあ・・・」といった感覚になりませんでしょうか?
私も初めて経験した時には驚いたのですが、何度聞き返しても聴き取れなかったフレーズが、倍速スピードの音声を聞いた後だと簡単に理解出来ます。なお、スーパーエルマーでは、5段階のスピード構成がなされています。
リスニングが苦手な人には、オススメの勉強法です。
速聴ソフトを利用して、英語教材を作ってみる
しかしながら、速聴を取り入れた英会話教材というのは、それほど多くありません。スーパーエルマーの他には、ミミテック英語マスターがあるくらいです。
他には、速聴教材は、専用ソフトを使うと自分で作ることもできます。
スピードリスニングというソフトを利用すると、あらゆる音声を3倍までの間でスピード変換をさせることが出来ます。自宅にある様々な英語教材のCDをパソコンに取り込んで、このソフトで変換すれば、速聴教材の出来上がります。
これだと幾らでも、自分で学習用素材を量産することが可能となります。
スピードリスニングは1万円するソフトなので、ちょっと値が張りますが、一度購入すれば、あとは音声の素材がある限り、幾らでも教材を作成することが出来るので、購入して試してみるのも良いかと思います。
速聴で英語を勉強する時の注意点
最後に、速聴の注意点です。
基本的には、倍速の音声を聴いたあと、ナチュラルスピードの英語を聴くという流れでいいのですが、その内容は完全に把握しておく必要があります。そもそも、ナチュラルスピードでも何を言っているのか、わからないという状況で、倍速にしても訳がわからなくなるだけです。
これでは苦痛でたまりません。
意味が分からない言葉を聴いても理解することは出来ないですし、理解出来ない言葉は雑音と同義です。学習効果もあがりません。ですので、速聴で勉強する時には、意味の分かる内容を聴くことが大前提となります。
これさえ間違えなければ、速聴は英語のリスニングスキル向上に大きく役立ちます。人によっては、本当に劇的な効果を産むこともありますので、ぜひ皆さんの学習に取り入れてみてください。
あの有名リスニング教材にトライしてみよう
「ヒアリングマラソン6か月コース」は「1000時間ヒアリングマラソンに興味はあるが、1年間できるか分からないので、まずは半分の期間で試したい」という方に、うってつけのコースです。通常の1年コースと同じものを最新号から6カ月間毎月お届け。受講期間・教材量は半分となり、より完走しやすくなります。もちろん6か月コースを完走できたら、そのまま1年コースに移行可能。最高峰のリスニング教材と評判の1000時間ヒアリングマラソンの前に、ハーフマラソンで腕試ししてみませんか?