聞き取れたのに内容を覚えていないのはなぜ?
「ちゃんと聞き取ったつもりなのに、その話の内容を覚えていない・・・」
そういう経験はありませんか?
これはリスニングを苦手とする方に起こる症状の一つなのですが、少しずつ英語の音に慣れてくると直面する重大な問題です。
この症状には、大きく分けで2つの理由があります。
理由1 実は聞き取れたと錯覚しているだけ
これが一番多い原因です。
このような症状の方は、単語レベルの音は聞き取れているので本人は聞き取れたつもりでも、すべてを聞き取れているわけではないため、頭の中で出来上がるストーリーは不自然なものになりがちです。
だから、話の内容が明確に頭の中に残らないのです。
つまり、聞いた内容を覚えていないのではなくて、理解できていないのです。
この場合、ボキャブラリーや英文法、英語特有の言い回し対する理解が、まだまだ低いと言えます。
理由2 英語を覚えるキャパシティーがまだ小さい
日本語と比べて英語は、関係代名詞や関係副詞に代表されるように、後ろから修飾する傾向が非常に強い言語です。
また、語順も英語と日本語は全く異なります。
そのため、英語をリスニングしたときには、何となくわかっているように感じても、頭の中ですぐに理解することは出来ず、話の内容を理解しないまま、どんどん次のセンテンスが出てきてしまう状況に陥ります。
そして、全部聞き終わった後は、まったく話の内容が頭に残っていないという状態になってしまうのです。
ネイティヴスピーカーの脳の構造は、先ほど上げた関係代名詞のような後ろから修飾する文章を理解するため、超短期記憶が発達しているといわれています。
例えば、
I have a friend who works for TOYOTA(トヨタで働いている友達がいます).
という文章があったときに、関係詞節である「who works for TOYOTA」を理解するために「a friend」を頭の片隅に留め置くための脳の領域が、日本人に比べて大きいのです。
これは、単純に経験不足というべきところで、たくさんの英語を聞くことで、ネイティヴスピーカーレベルとは言いませんが、日本人でもこの領域を大きくすることが可能です。
この段階にいる人は後一歩のところまで来ているので、英語を聞いている時間をさらに増やすことで解決できるのです。
つまり、この段階までくれば、量稽古を積んでいくだけです。
そして、英語を聞くことに慣れてくると、徐々に話の内容を覚えていけるようになるものです。
音を聞き取ることだけがリスニングではない
聞きとった内容を覚えていない原因は、上記のどちらか、もしくは両方が理由で間違いありません。
ですので、文法やボキャブラリーの不足、英語特有の言いまわしに対する知識の増やしていき、後は量稽古です。
リスニングは英語を聞き取ることだけにとどまりません。
リスニングの勉強は聞き取りに目が行きがちですが、単語や文法や口語表現を知っていることもリスニングにおいては大切な事でなのです。
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