成田で一泊した後、イラン航空の午後便で成田を出発。前日、マレーシア航空のスタッフからは直行便と聞いていたのですが、実際は北京経由テヘラン行きでした。
成田からの乗客はほとんどいなくて、これは座席を広々と使えるなと思っていたら、北京で大量の中国人客が乗り込んできてビックリ!!
「この人たち、テヘランまで何しに行くんだろ???(お互い様だ)」
飛行機の機内でしばらく様子を伺っていると、ビジネスマンの団体様だったことが判明。いや~、中国人って、世界のいたるところにいるイメージがあるけど、テヘランまでこんな団体様で行くとは・・・。
中国人の商魂のたくましさを垣間見たような気がしました。
機内で一番困ったのは、機内食のまずさ。成田発だから、それなりにおいしいものが出るだろうとおもっていたら、その予想はみごとに裏切られました。
いままで機内食がまずかったという経験はあまりなかったのですが、イラン航空の機内食はひどかった・・・。
なんせ全部食べれないくらいでしたから(笑)
結局、テヘラン到着までに出された2回の機内食は残念ながら残すことになりました・・・
そして、代わりに食べていたのはカロリーメイト(チョコレート味)
私は、胃腸が極端に弱いので、場所と食事が変わるとすぐに胃腸にきます。
それに備えて体が慣れるまでの期間、カロリーメイトで体調を整えるのですが、大量に成田で買い込んだカロリーメイトがここで役に立ちました。
※別に、大塚製薬の回し者ではありません・・・
紆余曲折あって、ようやくイランの首都、テヘランに到着。
到着して入国審査を待っていると、前に並んでいたイラン人の方が、「探し物をしてるので、どうぞお先に行ってください」とものすごく流暢な日本語で話しかけられたのにはビックリしました。
写真は到着直後で、辺りは真っ暗(午前2時に到着でしたから)。
空港に着くと、女性は皆、黒い布に覆われていて早くもカルチャーショック。こうして、イラン旅行はようやく幕を開けました。
テヘランについたのが、深夜の2時を回ったくらい。その日の午後2時にシーラーズへ行く国内便に乗る予定でしたので、どこで過ごそうか考えました。
とりあえず、空港内で仮眠するつもりで適当なベンチを探したのですが、クッション性のベンチはなく、木製のベンチのみ。そこで横になって寝ようとしたのですが、下が痛くて眠れない。
しょうがないので、空港の外に出て、タクシースタンドのおじさんに適当なホテルに連れて行ってくれと頼むと、始めはちょっと困った顔をされましたが、快くOKをもらい、テヘラン市内のゲストハウスまでタクシーで連れて行ってもらいました。
もう本当に眠かったので、とりあえずベッドで寝たいという欲求に負けてしまった恰好ですが、もうこの際、ぼったくられてもいいやと覚悟していました。それこそ、無事、寝れれば良いと・・・
しかし、それは良い意味で裏切られることになります。
まず、ぼったくりは一切なし。そして、タクシードライバーは、私をゲストハウスで下ろすと、ホテルのマネージャーに一言二言告げて、そのまま「じゃあね」と言って、去って行きました。
う~む、イスラムの国は旅人に優しい・・・
ゲストハウスの値段は1泊1500円くらい。清潔でとても良かったです。
一気にイランの好感度が上がってしまいました。